楽習会202506

実施日:令和7年9月11日(木)13:30~15:30

■ テーマ: 県政出前講座 ‥ 茨城の魚と漁業について

講師紹介 茨城県茨城県農林水産部漁政課の川崎勇稀技師、同じく水産試験場回遊性資源部の長谷川拓哉技師   今回の楽習会は茨城県農林水産部漁政課の川崎勇稀技師、同じく水産試験場回遊性資源部の長谷川拓哉技師を講師に迎えし「茨城の魚と漁業」について学習した。
 最初に茨城県で獲れる魚の名称、お寿司のネタ当てクイズから始まり、都道府県別で茨城県が第3位の漁業生産量(令和5年 26万トン)を誇ること。茨城県沖は親潮と黒潮が交じり合い、遠浅の海があって海中に日光が届き、
プランクトンが大量に発生することで全国有数の水産県であること。
 次に茨城の漁法について説明された。県北部の磯場、県南部の砂浜という地勢に合った巻き網、船引き網、底引き網、定置網など8種類の漁法について動画や漁具模型を使って分かり易く解説いただいた。
 魚種別では茨城県の漁獲量の大半を占めるマイワシが全国1位、サバ類が2位で、シラスも4位に入っているとのこと。漁法別では、まき網漁業が全国1位、また涸沼霞ケ浦などの内水面(湖沼)での漁業についても紹介された。シジミが全国1位、アユが2位など、内水面の漁法についても霞ヶ浦北浦の帆引き網漁、シジミかき漁など伝統的な漁の様子を画像で紹介された。
 後半は、茨城県の漁業の課題と対策について説明いただいた。近年の海水温の上昇や黒潮の北偏などからイセエビ・ヤリイカなど暖水性の魚種が増加、一方でカレイ・タコなど冷水性の魚種が減少する傾向が顕著であること。これら課題に対する対策は、地魚「常陸乃国いせ海老」としてのブランド化や養殖産業の創出で霞ヶ浦キャビアの販路拡大を図る。未使用魚の対策では霞ヶ浦北浦で捕れるハクレンの魚粉活用、アメリカナマズの食用活用などに取り組んでいる、さらに食の安全に係る取組内容の説明もあった。講話の最後にネット上で、いばらき地魚取扱店の検索方法や紹介も有り、茨城地魚をもっと食していただきたいとPRされた。
 質疑応答にも答えていただき茨城の漁業について理解が一層深まり、最後に有意義なご講話をいただいた川崎、長谷川講師に拍手で謝意を示し、本日の楽習会を終了した

参加者23人  

ーーーーー<<その他の画像>>画像をクリックすると拡大ーーーーー

楽習会

前の記事

楽習会202505
ウオーク会

次の記事

ウオーク会 第126回